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2013年12月20日

新しい混迷期!?

gihyo.jpの2009年の新年号(1月1日)に記事を依頼され、「2009年のアクセシビリティ」というタイトルで書かせていただいてから、もう5年立ちました。今回、改めてここへ記事を書くことになりふっとその記事を書いたことを思い出し、懐かしく読み直してみました。

ちょうど、この時期は「JIS-X 8341-3」の改訂が行なわれる時期だったのですね。「国内のユーザー側の環境は混迷期?」という小見出しで、以下のようなことを書いています。

----引用-----
国内で一番シェアの高い音声読み上げソフトは,IBMのホームページリーダーという音声ブラウザでしたが,残念なことにXP対応までで開発はストップしました。-----現状の国内の視覚障害者ユーザー達は,「これだ!」という安定したソフトがないまま,日々進化するWebを,工夫をしながらどうにか使っているのが実情です。

----引用終わり−−−


この文章を読み返していて、そうか!当時(5年前)はWebへアクセスするといえば、パソコンかガラケーの携帯電話からという選択肢しかほぼないという時代だったのだな〜と、今更ながら思いました。それが、ここ2、3年で爆発的に「タブレット」や「スマートフォン」が、世の中にあっという間に広がりました。このデバイスの急激な変化はとにかくすごいですよね!!移動時に簡単に手に持ち、いつでもどこでも気軽に使えるデバイス。本当にこの変化は、私たちに生活のスタイルまで影響を与えています。

都内で電車に乗っていて周りを見渡せば、ほぼみんなが下をうつむいてスマホやタブレットをさわっている光景が広がっています。車内アナウンスでも「歩きながらスマートフォンを使うと危ないので注意ください」などインフォメーションが流れています。

障害のある方々、シニアの方々も若い一般のユーザーに比較すればまだまだ少ないのでしょうが、この波はじわじわ浸透してきています。とくに、私が主宰しているNPOハーモニー・アイの事業で、最近熱心に取り組んでいるテーマ「ロービジョン」や「老眼がある人々」への支援や研究では、iPadを代表とするダブレットの便利さを知っていただき、いっしょにアプリなどを検証するというサポーターと当事者の交流勉強会(http://www.harmony-i.org/lowvision/)でのユーザーの反応を見ていると、ダブレットは拡大鏡がわりにもなるうえ、移動時にも携帯できる、カメラがあるなど生活のなかで便利に使える道具ということもあり、非常に皆さんが興味を持っています。また、元々備わっているアクセシビリティ機能の充実もあり人気を得ているのでしょう。

全盲の方々のなかでもリード的なユーザーの間では、iPhoneが広がっています。音声で読み上げるVoiceOverという機能が最初から備わっていて、そこそこ使えるからです。また、アプリでも様々な障害者の方が不便を解消するためのアプリが数多く開発されていますので、使っている方々が、メーリングリストなどで情報交換をし喜んで使い始めています。

しかし、まだこのように新しいものを使いだしているユーザーは1部の方々のようで、当会(NPO法人ハーモニー・アイ)の理事を勤めている60代の男性の地元で、アンケート15名程ほどですがとっていただいたら、まだまだ皆さんパソコンとガラケーということでした。そのパソコンにインストールしているソフトは、だいたい昔から入れているメーカーのものを使い続けていることが多いようです。

このように、2009年のときはパソコンにインストールしている音声ソフトの環境の混迷だったのが、今は使えるデバイスの種類が増えたこともあり、そのことも含めた大きくな混迷状況です。さらに新しい機器にチャレンジし使っている人とそうでない人との格差が昔より逆に広がってきているという状況がおきています。シニアにしても、やはり使いたいんだけどうもわからない?という方が非常に多く、今回「50代からのiPad」という本を、シニアやロービジョン、難聴者の人々にとくに知っていただきたく出版しました。その本を購入いただいた読者から直接感想をいただくことも多いのですが、「こんなに便利なものだったのか!」という声をいただきます。

そういった意味で、せっかく良い使える環境も整ってきたので、なんらか不便を抱えた人々に、よりわかりやすく「伝える」「伝わる」技術や工夫が、これから優れたデバイスやアプリケーション、コンテンツができて来る中では、とても大切になってくる気がします。

Webアクセシビリティだけにとどまらず、少し全体的なことを書いてしまいましたが最近のわたしの雑感です。










posted by npoharmonyi at 23:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクセシビリティ全般

2013年12月09日

50代からのiPadへの書評イケダハヤトさんからいただきました!

プロガーで著名なイケダハヤトさんが運営している「ihayato.書店」のおすすめ本にて、わたし(びびさん)が書いた

「50代からのiPad」を紹介いただきました!

とても、素敵な書評を書いていただき、とっても嬉しいです!

この冬、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんへiPadと添えてプレゼントいかがでしょうか?

http://www.ikedahayato.com/20131203/1328280.html


《 1部抜粋》
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「50代からのiPad」を著者の馬場さんから献本いただきました。ぶっちゃけよくあるムック本かと思ったのですが、クオリティにびっくりしたのでご紹介。-たしかに、このレベルの充実度の解説書は見たことがありません。もちろんiOS7に対応しておりますので、この年末年始の里帰りにでも、一冊プレゼントしてみるといいかもしれません。じわじわと部数を重ねそうな作品です。
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50代からのiPadよろしくお願いします!

Amazon

http://www.amazon.co.jp/dp/4767816998
posted by npoharmonyi at 11:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | iPad